「夏休み、ずっとゲームばかりで終わりそうで」
長い休みに入ると、お子さんの画面を見る時間が一気に増えます。何か身になることをしてほしいけれど、無理にやめさせるのも違う気がする。そんな悩みをよく聞きます。
取り上げれば不満が残り、放っておけば一日が溶けていく。どちらも避けたいところです。
僕はRobloxのクリエイターを育てるスクールで校長をしています。だからこそ正直にお伝えします。遊ぶ時間を減らすより、その時間の中身を変えるほうがずっとうまくいきます。
夏休みは、お子さんが遊ぶ側から作る側に回るのに、いちばん向いている時期なんです。
読者作るなんて、うちの子にできるでしょうか…!



大丈夫です。小さな作品なら数日で形になります。夏休みの日数があれば十分ですよ!
この記事では、夏休みにRobloxでゲーム作りを体験するとどんな時間になるのか、短期間で完成させる進め方、親御さんの関わり方までお話しします。
- 夏休みがゲーム作りに向いている理由
- 必要なものと、かかる費用
- 短期間で完成させる5日間の進め方
- 自由研究として形にする方法
- 途中で飽きさせないための関わり方
夏休みが、ゲーム作りに向いている理由
まず、なぜ夏休みなのかをお伝えします。理由は単純で、まとまった時間があるからです。普段の生活では、まとまって取り組む時間そのものが確保できません。
ゲーム作りは、少しずつ手を動かして形にしていく作業です。細切れの時間より、続けて取り組めるほうが圧倒的に進みます。
昨日やったところの続きから入れるので、記憶が新しいうちに進められます。普段の平日は、宿題や習い事のあとに少し触れるだけで終わってしまいます。それでは、作る楽しさを知る前に終わってしまうんです。触っては中断の繰り返しだと、面白くなる手前で終わってしまうんです。
もう一つの理由が、完成までたどり着ける点です。小さな作品なら、数日あれば形になります。作りきったという経験は、途中でやめた経験とはまったく違います。
ここが、休みの期間を使う最大の価値です。最後まで終わらせた記憶は、次に何かを始めるときの自信になります。
つまり、夏休みは作る楽しさを知るところから完成までを、一気に体験できる貴重な時期なんです。
そもそもRobloxがどんな場所なのかを知りたい方は、Robloxとは何かを基礎から解説した記事もあわせてどうぞ。
用意するものは、ほとんどありません
始めるにあたって何が必要か。ここは、拍子抜けするほど少ないです。習い事のように道具をそろえる必要がないのは、始めるハードルとして大きいです。
| 必要なもの | 補足 |
|---|---|
| パソコン | 家にある一般的なもので十分。高性能でなくてよい |
| 制作ツール | Roblox Studioを無料でダウンロードする |
| アカウント | 無料で作成できる |
| まとまった時間 | 1日1時間から2時間を数日分 |
費用はかかりません。ツールもアカウントも無料で、追加で何かを買う必要もありません。合わなかったとしても、失うものがないのが始めやすいところです。
プログラミングの知識も、最初は必要ありません。ブロックを置いて並べるところから始められます。
ただし一点だけ。制作にはパソコンが必要です。スマートフォンやタブレットでは、作る側の作業ができません。家族共用のパソコンでも構いません。使う時間だけ決めておくとよいです。
導入の手順はRoblox Studioの使い方を初心者向けに解説した記事にまとめてあります。最初にここだけ済ませておいてください。
何を作るか迷ったときの題材
最初の関門が、何を作るかです。ここで固まってしまう子は多いので、選び方を紹介します。コツは、好きなものを一つ選ぶことです。壮大なテーマを探す必要はありません。ここで時間を使いすぎると、作る時間がなくなってしまいます。5分で決めるくらいでちょうどいいです。
| 題材の例 | 作りやすさ |
|---|---|
| 障害物を越えてゴールを目指す | いちばん作りやすい。仕掛けを並べるだけで成立する |
| 宝物を探して集める | 置くものを決めれば形になる。数を増やせば長く遊べる |
| 好きな場所を再現する | 自分の部屋や学校など。見た目を作る楽しさがある |
| 鬼ごっこの舞台を作る | ルールが単純で、友達と遊びやすい |
初めての一作なら、いちばん上の障害物を越えるタイプがおすすめです。仕掛けを並べるだけでゲームとして成立します。ゴールがはっきりしているので、完成したかどうかも分かりやすいです。
好きなものを混ぜると、一気にその子らしい作品になります。好きな動物、好きな色、好きな場所。なんでも構いません。同じ障害物のゲームでも、入れる好きが違えば別の作品になります。



難しく考えなくていいんですね



そうなんです。立派なアイデアを待つより、好きなものを一つ決めて動き出すほうが早いですよ!



費用がかからないなら、気軽に試せますね



合わなければやめればいい。それくらいの気持ちで始めるのがちょうどいいんです!
5日間で作品を完成させる進め方
ここからが本題です。短期間で完成までたどり着くための進め方を紹介します。大事なのは、最初から大きなものを狙わないことです。
小さく区切れば、必ず終わります。壮大な世界を作ろうとすると、途中で力尽きて何も残りません。難しくはありません。
初日は、何を作るかを決めるところからです。好きなものを一つだけ選んでもらってください。
迷うようなら、次の章の題材の例から選んでも構いません。
そのあと制作ツールを触って、ブロックを置く、色を変えるといった基本操作に慣れます。ここは遊び感覚で構いません。
地面を置いて、壁を立てて、遊ぶ場所の形を作ります。広い世界でなくて構いません。小さな広場ひとつで十分です。
見た目を凝りすぎると時間が足りなくなります。まずは形だけ作って、余裕があれば後から飾りましょう。
ジャンプ台を置く、障害物を並べる、ゴールを作る。何か一つ、遊びになる要素を足します。
難しい仕掛けである必要はありません。動くもの、跳べるもの、触れるもの。それだけで遊びになります。
ここで一気にゲームらしくなるので、子どもがいちばん盛り上がる日でもあります。
作ったものを実際に遊んでみます。進めない場所や、面白くない部分が必ず出てくるので、そこを直します。
作った本人は道順を知っているので、家族に一度遊んでもらうと見つけやすくなります。
この作り直す作業こそ、ものづくりの本質です。ここを経験できると価値が大きく変わります。
名前をつけて、見た目を整えて完成です。最後に家族に遊んでもらってください。
完璧でなくて構いません。ここまで作ったという区切りをつけることが大事です。
自分の作ったもので誰かが楽しんでくれる。この体験が、次に続く力になります。


連続した5日でなくても構いません。飛び飛びでも、この順番で進めれば形になります。
旅行や帰省で間が空いても順番を守れば大丈夫です。時間が取れるなら、もっとゆっくり進めても大丈夫です。
大切なのは完成まで行くことです。
自由研究として形にすることもできます
せっかく作るなら、夏休みの宿題として形にするのも一つの手です。
ゲームそのものを提出するのは難しくても、作った過程をまとめれば立派な記録になります。どう考えて、どう手を動かしたか。そこが評価される部分です。
なぜこのゲームを作ろうと思ったのか。どんな順番で作っていったのか。うまくいかなかったところと、どう直したのか。遊んでもらった人の感想。この4つを書いて、画面の写真を添えれば、立派な記録になります。うまくいかなかった部分を隠さず書くほど、内容は面白くなります。
とくに、うまくいかなかった部分は宝です。どこで困って、どう解決したのか。そこにいちばん学びが詰まっています。
思い通りにいかない経験と、それを乗り越えた記録。これが自由研究の中身になります。提出できるかどうかは学校によって違うので、事前に先生に確認しておくと安心です。
提出しない場合でも、記録として残しておく価値はあります。何をどう考えたかが、あとから振り返れる形になるからです。来年の夏に見返すと、成長がはっきり分かる記録にもなります。
途中で飽きさせないための関わり方
正直にお伝えすると、途中で手が止まることは必ずあります。そこでの関わり方が分かれ目です。いちばん効くのは、途中経過を見せてもらうことです。
すごいね、これどうやったの、と聞くだけで子どもは前のめりになります。子どもは説明したがるので、聞いてあげるだけで手が動きます。
逆にやってはいけないのが、進み具合を管理することです。まだそこまでしかできてないの、という言葉で一気に冷めます。宿題のように扱った瞬間、作る楽しさは消えてしまいます。


親御さんが詳しくなくても、まったく問題ありません。むしろ、教えてもらう側に回ると子どもは生き生きします。行き詰まっているようなら、今日はここだけ、と範囲を小さく区切ってあげてください。それだけで動き出せます。
分からないことは、一緒に調べればいいんです。その時間も体験の一部になります。
大きな課題に見えるものも、分ければ手が動きます。
つまり、親の役割は進ませることではなく、最初の観客になってあげることなんです。
親子での関わり方については、親子で楽しむゲーム作りの記事でも詳しく扱っています。
安全面の確認だけは、先に済ませてください
作る側に回るとはいえ、Robloxは世界中の人が集まる場所です。始める前に、安全の設定だけは整えておいてください。とくに、登録する誕生日を正しく入れることが大切です。
ここがずれると、年齢に応じた保護がかかりません。ここを後回しにすると、あとで慌てることになります。
実際より上の年齢で登録していると、本来かかるはずの保護が外れてしまいます。チャットや課金まわりの設定も、最初に見ておくと安心です。長い休みは遊ぶ時間が増えるぶん、トラブルも起きやすくなります。長い休みは、いつもより長い時間を過ごすことになるからです。
設定の具体的な手順は、子どもにRobloxを安全に遊ばせる設定の記事にまとめてあります。あわせて、遊ぶ時間のルールも決めておいてください。休みの期間は生活のリズムが崩れやすいからです。時間の決め方は時間制限の設定手順をまとめた記事で扱っています。
作る時間と遊ぶ時間を分けて考えると、ルールも決めやすくなります。
この夏の体験が、その先につながる
最後に、この体験の意味をお伝えします。夏休みが終わったあとに、何が残るのかという話です。
夏休みに一つ作品を完成させた子は、遊ぶだけだった頃とはゲームの見え方が変わります。これはどうやって作っているんだろう、自分ならこうするのに。受け取るだけでなく、考える視点が加わります。完成したものが手元に残るので、達成感も具体的です。
遊ぶだけだった時間に、考える視点が加わります。
そして、もっと作りたいという気持ちが出てきたら、それは大きな一歩です。好きなことから始まった学びは、長く続きます。夏休みの終わりに何かが残る。それが、この体験のいちばんの価値です。
ゲームばかりだった夏休みが、何かを作りきった夏休みに変わる。この差は、想像以上に大きいんです。
夏休みのRobloxゲーム制作についてよくある質問
- 何歳くらいから作れますか
-
ブロックを置いて組み立てるところから始められるので、小学生でも十分に楽しめます。年齢が低い場合は、最初だけ親御さんが横について操作を一緒に確認してあげると進みやすくなります。
- 費用はどのくらいかかりますか
-
かかりません。制作ツールもアカウントも無料です。家にパソコンがあれば、追加の出費なしで始められます。
- タブレットやスマートフォンでも作れますか
-
遊ぶことはできますが、作る作業にはパソコンが必要です。制作ツールがパソコン向けに用意されているためです。
- プログラミングの知識がなくても大丈夫ですか
-
大丈夫です。最初はブロックを置いて並べるところから始められます。凝った仕掛けを作りたくなった段階で、少しずつ学んでいけば十分です。
- どのくらいの期間で完成しますか
-
小さな作品なら5日ほどで形になります。1日1時間から2時間を目安にしてください。連続した日程でなくても、順番どおり進めれば完成します。
- 自由研究として提出できますか
-
学校によって扱いが違うため、事前に先生へ確認してください。作った理由や工夫した点、うまくいかなかった部分をまとめれば、記録としては十分な内容になります。
- 途中で飽きてしまわないか心配です
-
好きなものを題材に選べば続きやすくなります。手が止まったら、今日はここだけと範囲を小さく区切ってあげてください。途中経過を見て感想を伝えるのも効果的です。
- 親が詳しくないと難しいですか
-
詳しくなくても問題ありません。むしろ子どもに教えてもらう側に回ると、説明することで理解が深まります。最初の観客になってあげるのが、いちばんの役割です。
- 作ったゲームは他の人に遊んでもらえますか
-
公開すれば遊んでもらえます。ただし最初は家族や友達だけに限定して見せることもできるので、段階を踏んで広げていくのがおすすめです。
まとめ 夏休みは、作る側を体験する絶好の時期です
夏休みにまとまった時間があるからこそ、小さな作品を最後まで完成させられます。作りきったという経験は、途中でやめた経験とはまったく違うものになります。必要なのはパソコンと無料のツールだけで、費用はかかりません。5日ほどの区切りで進めれば、初めてでも形になります。
思い立った日に始められるのも、この体験のいいところです。
- 夏休みはまとまった時間があり、完成まで到達しやすい
- 必要なのはパソコンと無料ツールだけで費用はかからない
- 小さく区切れば5日ほどで作品が形になる
- 作った過程をまとめれば自由研究の記録にもなる
- 親の役割は進捗管理ではなく、最初の観客になること
- 始める前に安全設定と時間のルールを整えておく
この夏、作る楽しさを体験してみませんか
一人で進めるのが難しそう、続けられるか不安という方へ。DCAでは、Robloxのゲーム作りがどんなものかを知ってもらう無料説明会を開いています。
どんなふうにアイデアを形にしていくのかを、実際の画面を見ながらお伝えしています。運営元や雰囲気が気になる方は、運営元や実態を正直に話した記事もあわせてどうぞ。
説明会は無料で、お子さんと一緒に参加される保護者の方も多くいます。まずは話を聞いて、お子さんに合いそうか確かめるところから始めてもらえます。





